防音ザックリ基礎知識

練習場所を探す時、防音についての基本的な知識があるといろいろ応用が効きます。防音は物理的な要素はもちろん、生理的な要素や心理学的な要素などがからみあってくるのでかなり複雑です。以下はザックリですが、防音に活かしやすい音の物理的性質に関する基礎知識です。この知識を持っておくだけでも、練習場所探しに役に立つのではと思い、紹介させていただきます。

■距離

音の伝わる強さは距離の2乗に反比例します。つまり、距離が2倍になれば音の強さは1/4になります(1/2ではないことに注意)。音源から距離を離すことは、防音効果を高めるのに非常に効果的です。

■周波数(音の高さ)

周波数の低い音の方が高い音より防音しにくい。例えば、ソプラノサックスよりテナーサックスの方が音が壁を抜けやすい傾向があります。低い音を出す楽器は防音に関してより注意が必要です。

■壁

当たり前ではありますが、厚くて重い材質の方が防音効果が高いです。例えば、同じ厚さであれば木材よりコンクリートの壁が防音効果は高くなります。また、壁を伝わる音の強さを半減するには、壁の厚さを4倍にする必要があります(2倍ではないことに注意)。壁を厚くしても、それに比例して防音の効果が上がるわけではありません。防音効果を高めるにはやみくもに壁の厚さを厚くするだけでなく、上記「距離」の性質を利用したり、壁と壁の間に空気層を入れることなどを組み合わせると効果的です。

■参考:さらに詳しい防音の知識

ヤマハ株式会社のHP内「防音まめ知識」

補足

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